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2020.10.08

Go To 変革キャンペーン

旅行に割安に行けるということで旅に出る人が増えています。宿泊者が蒸発してしまい、一体どうなることかと頭を抱えてきたホテルや旅館もこのキャンペーンのおかげで息を吹き返してきました。 旅行者にも宿泊所にもメリットのある優れた施策であると思います。

ところで、キャンペーンが終わった後も旅行や宿泊関連企業がビジネスを継続していくにはどうしたらよいでしょうか。コロナの影響で大きく変わってきた社会の在り方を今こそ活かし、ピンチをチャンスに変えるタイミングが来ているように思います。

Key wordは平準化です。我が国のホテル、旅館業界においては旅行も宿泊も休日、祝日に集中してしまう為、休祝日こそ利益がでるものの平日はほとんど閑古鳥が鳴いており儲からないというのが一般的な姿。一方、旅行者、宿泊者は混雑しているのに割高な料金を負担することになり、また密を避ける為のソーシャル・ディスタンスもままならずということになります。そこで平準化です。

平日でも多くの人々が訪れ、空室がコンスタントに埋まっているというのが平準化後の姿。
これを実現出来そうなのがワーケーションです。コロナの影響でテレワークせざるを得なくなった企業。どこにいても仕事は出来ることが分かってきたので、働き方改革を取り入れようという国や企業のコンセンサスが出来上がりつつあります。リゾート地に滞在して仕事をしても良い、というのがワーケーション。働く人も自分の都合でいつ、どこで働くかを決めることが可能になるので労働時間の平準化が実現します。

旅行業界と一般企業及び従業員、その双方にメリットが生まれるはずですが、双方に課題もあります。ホテルや旅館は仕事に適した環境の部屋や設備を用意する必要があります。企業は従業員がさぼっているのではないかといった疑念に捕らわれないよう、仕事や評価の制度を整える必要もあるでしょう。具体的には「ジョブ型」雇用制度の導入などとなるでしょうか。これは、職務ごとにジョブ・ディスクリプション(職務記述書)を作ってこれに基づき仕事の成果と評価を明確にするというものです。

ワーケーションが地に足の着いたものとなる為にはホテル、旅館と企業が、日本中(さらには世界中)どこでもこの制度が利用できるよう、需要と供給(企業のワーケーション導入とホテルなどによる場所提供)のマッチングがスムーズに行われる仕組みを作ることが望まれます。

日本は長いこと労働生産性が低いと指摘されてきました。(日本の時間当たりの労働生産性はOECD加盟国36ヵ国中21位)長い時間会社にいれば、仕事をしたような気分になり、会社も長時間労働を当然のことと受け止めてきた環境にあっては、生産性が低くなるのは当然です。大切な自分の時間を有効に使える「平準化」と「ジョブ型」雇用制度への移行。長年変えることのできなかった、会社中心の社会を変革するチャンス到来です。